Double Overtime

思った事や体験談を適当に。

ソウルフード

このはてなブログ、一ヵ月更新が無いと通知が送られてくる。別にこれで原稿料貰ってる訳でも無いし完全なる趣味でやってる訳なので、いつどのタイミングで更新しようがこっちの勝手な訳なんだが、そろそろ何か更新したいなぁとは思っていたものの、結局前回から一ヵ月以上更新できなかった。

ネタが無い訳ではなく、書きたいと思った話題はいくつかあったのだけど、上手くまとまらなかったのだ。いかんせん前回がインパクトありすぎたもんで、その後に感動系とかシリアス系とかどうよ?などなど色々思いついては自分の中で没にするという地味な作業をしていた。そんな中でようやく考えついたのが「ソウルフード」である。

 

最近、南カリフォルニアは猛暑が続いている。7/6のドジャース対エンジェルス戦(マエケン対大谷とかいう、日本のメディア垂涎の対決が初めて実現した試合)では、なんと気温42度だったらしい。自分の体温よりも気温のがはるかに高いとか、文字通り地獄の沙汰だ。

https://www.google.com/amp/s/www.sanspo.com/baseball/amp/20180707/mlb18070710580005-a.html

暑い。ひたすら暑い。日本人だから少しぐらいの暑さなんてちょろいぜ!と過信してたものの、やはり暑いのには変わりはなく、ガッツリ系の物は食べようとすら思えなかった。

そんな昨日の夕飯は、そうめんと良く冷えたピーナッツ味噌だった。ここまで読んで、「ピーナッツ味噌とは何ぞ?」と思った方はいるだろうか。というか大半の人がそう思ったのではないだろうか。ピーナッツからできた味噌ではない。「ググったら余計に混乱したわ!」って人もいるかもしれない。そもそもそれ何なの?と聞かれても、「千葉県民のソウルフード」としか答えられない。おかずなのか、おやつなのか、おつまみなのか、人によって定義が違ってくる微妙なポジションであり、前述の全てになりうる万能な奴なのだ。サッカーで言うところのリベロ的な存在だと自分で勝手に信じている。そんな奴が日系スーパーでいともあっさりと入手できてしまうのだ。流石カリフォルニア。こういう贅沢を知ってしまうと、他の土地に移ろうという気があまり起こらない。

 

そのピーナッツ味噌(味噌ピーとも呼ばれているらしい)、千葉県民で食べた事が無い人はいるのだろうか。好き嫌いはあるとして、小中学校の給食で否応無しに出てくるのだ。しかも自分の地元ではパンの日ではなく、ご飯の日を狙って出てきていた。なので、給食的には「おかずポジション」としての出場を期待していたのだろうけど、自分はいつもこっそりポケットに忍ばせて、下校時におやつとして食べていた。既に給食の時に食べ終わった子達の羨望の眼差しの中、ドヤ顔で食べていたと思う。そんな感じで、千葉県で育った人なら絶対知っていると思うのだが、最近の給食では出しているのだろうか。もし出してないのであれば、単なるジジババ発見器でしかないのだけども。

 

話は変わるが、以前徳島に行った時、「フィッシュカツが名物」と聞いたので、食べてみることにした。自分が想像していたのは白身魚のフライだったのだが、スーパーに行って実物を目の前にした時、かなり裏切られた感で一杯になった。駄菓子屋の「カツ」、まさにあれのジャンボ版なのだ。

これ、おやつじゃん。おつまみかもだけど。でも、おかずじゃないでしょ!とは思ったのだが、惣菜として堂々と売られているのだ。これぞ徳島県民のソウルフードなのかと思った。そもそもピーナッツ味噌とかいう謎の物体を愛している奴等に突っ込まれたくは無いだろう。まぁポジション的にはほぼ同じなんだとは思うけど。

 

そう考えると、ソウルフードは当然それぞれが育ってきた環境で違う訳なのだが、日系4世の友人(20代後半♀)は日本語は全く話せないし、日本に行った事すら無いのだが、納豆大好きだったり、カレーパンを貰って大はしゃぎして、写真撮ってインスタに上げたりしている。彼女の母親も友達なのだが、やはり日本語は話せないし、日本にも行った事がない。しかし、日本食で育っているから、カレーパンだったり納豆だったりが彼女達のソウルフードなのだ。他は完全にアメリカ人なのに、そういうところで自分達のルーツを守り続けているのって、なんか感慨深い。

 

そして、やはりピーナッツ味噌は美味い。相変わらずご飯と一緒には食べられないけど、それでも、一口食べると懐かしさが口の中一杯に広がっていく。普段千葉にいたことをカミングアウトする機会はあまり無いのだけど、こういうところで自分のルーツを再確認させられる。

 

おまけだが、「麦芽ゼリー」というのも千葉限定の給食メニューらしく、こちらは完全にデザート扱いだった。ググっても現在販売中なのかどうかすら謎なんだけど、もしまだ食べられるのなら、またいつか食べてみたい。とにかく美味かった記憶なんだが、今食べたらどう思うんだろう。

 

自己ルーツの探索はまだ続く…。